マリンバって?
マリンバの起源
起源はアフリカにあると言われ、木の板を並べた下にひょうたんをぶら下げて共鳴管の役割を果たしていたと言われています。アフリカのバントゥー語群で、「リンバ」は木の棒を意味し、「マ」が多くの数を表す接頭語です。
➡地面に穴を掘り木片を叩いていた
➡パイプの代わりにひょうたんが使われていた
現在のマリンバ
現在の形のマリンバが生まれたのは、19世紀後半、グアテマラであると言われています。またメキシコ等南米でもマリンバが古くから演奏されていて、メキシカン・マリンバとして民族音楽のスタイルがありました。そして米国に持ち込まれ、1910年代には、米国での製作が始まり、シカゴのディーガン(Deagan)
が、木製パイプを金属製パイプに取り替えました。その後、鍵盤の配列をピアノ同様の配列にするなど多くの改良がなされ、また、演奏スタイルは、従来一つの楽器を複数人で叩くスタイルであったのが、現在の西洋伝統音楽の独奏者のように演奏するスタイルへ徐々に変化していきました。現在ではマリンバは、単にオーケストラ楽器というだけでなく、ソロ楽器としても取り扱われるようになりました。特に、ソロ楽器としての開拓者としては、日本の安倍圭子先生が有名です。近年ではマリンバを多く取り入れたマリンバオーケストラとしてのスタイルも確立され、多種多様な場面で用いられています。
➡木製のパイプ時代(大人数で合奏)
➡木製パイプのマリンバ
マリンバと木琴(シロフォン)の違い
マリンバも木琴(シロフォン)も起源はアフリカにあると言われていますが、それぞれ発展していった地が異なってて、マリンバはラテンアメリカ。木琴はヨーロッパだと言われています。
マリンバは柔らかい音色でソロ楽器としても使われるようになってきましたが、木琴(シロフォン)は硬い甲高い音のためオーケストラや吹奏楽の中で目立って使われることが多いです。
この音色の差は調律の方法によるもので倍音の違いによるものです。
また木琴(シロフォン)はマリンバよりも高音域で硬いマレットで叩くことが多いです。
マリンバ
木琴(シロフォン)